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コミュニティソーシャルワークスキルアップ研修の打ち合わせに行ってきました

2014年12月19日(金) 社会福祉法人 大阪府社会福祉協議会 大阪福祉人材支援センター様主催 コミュニティソーシャルワークスキルアップ研修でお話しさせていただくことになり、その打ち合わせ(11月11日)に行ってきました。


コミュニティソーシャルワーカー(CSW)というのは制度の狭間や複数の福祉課題を抱えるなど、既存の福祉サービスだけでは対応困難な事案の解決に取り組む人のこと。

支援の網からこぼれおちた方々のサポートを具体的に考え、課題解決に向けた取り組みが求められており、当事者のくらしを守るために、ニーズや課題をどのように発見し、それにどう対応するかなどをCSWが果たすべき役割について考える専門研修です。


東日本大震災の避難者はまさに制度の狭間で苦しんでいる人たち。

それでこの研修に制度の狭間にいる当事者として呼んでいただきました。


恥ずかしながらこのお話をいただくまで「CSW」の存在さえも知らなかったのですが「こんな人たちがいるんですか?!」と目からウロコでした。


打ち合わせでは当日講師をされる関西福祉科学大学の方、当事者としてお話される育英会の方などと研修の進め方についてお話しました。


「支援というのは当事者と支援者の共同作業である」

「当事者からニーズを聞くためには、困難な生活の背景にある思いを理解する努力をしなければならない」


などそうだなぁと思うことが多くあり、細々とながらも活動を続けているお茶べり会の存在意義を考えてしまいました。


当事者団体はニーズを拾いやすいという反面、支援力があまりない。支援者はニーズは拾いにくいが、支援力はある。

当事者団体と支援者・団体との連携が必要なんだなと改めて思いました。


東日本大震災の避難者は広域から避難されており、もし今後何らかの補償を受けられたとしてもどこかで線引きされ、補償を受けられる人、受けられない人が出てきます。

もし補償を受けられなくても、苦しい避難生活を続けるしかない方もたくさんおられ、その方々をどうやって支援するか?が問われています。


国や行政に訴えていくことも大事ですが、世の中を変えるのには時間がかかり、大変な思いをしている避難者はまさに今、助けが必要なのです。


こういったCSWや民間の支援団体に繋げるなどして、しんどい人たちに現実的に救いの手が届くようなアプローチが必要なんだと思います。


ゆるやかかもしれないけれど、自分たちでセーフティネットを作る必要性をひしひし感じていて、お茶べり会もこういった研修でお話させていただくことで、少しでもそのお役に立てたらいいなと思います。